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Interview
NIKITA Bitch Project
ニキータ・ビッチ・プロジェクト

「バーレスク(Burlesque)」をご存知だろうか。下ネタのコントや、ヌードには至らない踊りを含めたショーである。アメリカでは1920 年代に、ある劇場でコーラスガールのスリップの紐が切れてそれが反響を呼びバーレスクショーが始まったと言われる。そんな伝統あるバーレスクだが、その後は女性のヌードを見せるストリップ・カルチャーに押されて衰退。ところが21 世紀になり「ネオバーレスク」として、再びアメリカで人気に火がついた。「脱いでいく美しさ」を見せるパフォーマンス。そんなアメリカのサブカルチャーに真正面から挑んでいる日本人バーレスク・パフォーマーがいた。ニキータ・ビッチ・プロジェクトのニキータさんだ。
 ■バーレスクってまだ日本ではほとんど知られていませんよね
 ニキータさん(以下N):
ええ。認知度は限りなくゼロに近いですね(笑)。アメリカでも100%ではなくて、知らない方もいます。ただここ10年ぐらい、2000年ぐらいからですかね、バーレスクは急に脚光があたるようになってきて、パフォーマーもどんどん増えています。
 ■ニキータさんはアメリカ生まれですが、日本育ちと聞きましたが。
 N:はい。2歳ぐらいで帰国して完全に日本で教育を受けてます。慶應義塾大学SFCを卒業して東京で就職してました(笑)。外資系の広告会社です。だから名刺の差し出し方とか、一通りのOLみたいなことはできますよ(笑)。
 ■インタビューをお願いする時のメール交換で、ものすごくきちんとした手紙の文章をお書きになる方だなと驚いてたんですが、そういうことだったんですね(笑)。
こちらに来てもう長いんですか?
 N:いえ、まだ1年半です。
 ■え?ではバーレスクは日本で知ったんですか?
 N:趣味でストリートダンスをしていました。そんな時、バーレスクって言葉をどこかで聞いたんですね。ただそれが具体的にどんなものかはわかっていませんでした。何年か仕事をしているうちに、自分は一体何が本当に好きなのか、やりたいことは何なのか、そういうことを考え始めたんです。その時、アメリカに行きたかったけど、ずっと保留にしていたこと思い出して、休暇を取ってアメリカに住む友人たちを訪ねてみたんです。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク。そのニューヨークで「バーレスクを見たいんだよね」と友人に頼んで連れて行ってもらったんです。そして虜(とりこ)になってしまったんです。ええ、「これだっ!!」と思ったんです、もっともっと見たい、知りたいって。
 ■ショッキングな出会いだったと?
 N:自分の探していたものを出会えたラッキーな瞬間でした。実は、子供の頃モノマネ番組が好きで良く見ていたんですよ。その番組で、審査員の針すなおさんが清水アキラさんの芸に「裸になるのは芸がない証拠だ」とコメントしていたんですね。下劣だと…。だから私もそんなものかなと思っていたのですが、バーレスクを見たらそんな偏見が一瞬にして覆ったんです。たった1人でステージに立ち、どんどん脱いでいくパフォーマーのその仕草や技巧、表情、すべてが芸じゃないか、これは完全なエンターテイメントだ、と感じ入ったんです。
 ■ただ、見て感動するのと自分がパフォーマーになるのは、別のハードルがありますよね。
 N:そうですね。1か月アメリカを旅行して日本に戻ったら、あの震災が起きたんです。震災直後の日本の緊張感はそれはそれはすごいものがありました。とにかく批判合戦だったんです。どんな行動をしても批判されるんです。何かをはじめようとすると「不謹慎」とか、逆に「偽善者」だとか。そういう世間に対してだんだん怒りがこみ上げてきたんです。で、どうせ何をやっても批判されるんなら、心からくだらないバカバカしいことをやってみるのはどうだろう、批判を恐れずに自分はやり遂げられるのか、それを自分に課してみようと考えたんです。
 ■バカバカしいことですか?
 N:はい。私の勤め先は外資系で、ニックネームがニキータだったんです。そのニキータがもっともバカバカしいことをやるプロジェクト、それでどんな呼ばれ方をされるようになってもいいや、そんな思いで「ニキータ・ビッチ・プロジェクト」と名乗ることにしました。その最初の行動が、お花見でした。

 ■お花見ですか?
 N:震災後、お花見は自粛すべきだとか、そんな世論がありましたよね。そこで会社としてはお花見用に使う予定だったお金は寄付することにして、個人負担でお花見をしようということになりました。ところがカンパがなかなか集まらない。それなら私が脱ぎます、と。ええ、桜の下で脱いじゃいました。初めてのバーレスクですね、まあ、当時はバーレスクがなんたるか分かっていなかったんですが、コルセットとパンツだけになって。警官が来ないかドキドキだったんですけど、結局カンパは7万円になり、それ全額赤十字に胸を張って寄付させていただきました(笑)。やる前は本当は緊張していたんですけど、いざやってみたら分かったことがありました。
それはバカも全力でやれば本気で応援してくれる人たちもいるってことでした。
 ■桜の下でバーレスクですか、すごいですね。
 N:震災直後の異常な空気感が、私自身のハードルを大きく越えさせてくれたともいえます。その後、会社を辞めてバーレスク・パフォーマーになると決めて、アメリカに来たんです。
 ■昨夜、ハリウッドのクラブでのショーを見せていただき、本当に楽しいショーで感激したんですが、ステージに出られるようになるまでには、いろいろ勉強したわけですよね?
 N:ええ、バーレスクのクラスがあるんで
す。そこで勉強しました。週に1度のクラスを1ヶ月から5週間ぐらいとって、卒業ステージができれば独り立ちですね。バーレスク・パフォーマーになりたい方って、いっぱいいるんですよ。クラスはダウンタウンの貸しスタジオなどでやってます。それからショーのプロデューサーらからのひきあいがあったりして、ステージにあがるわけです。1つのショーに出ると、他のショーのプロデューサーが見に来て引っ張られたり、仲間のパフォーマーがプロデュースするショーに、彼らからオファーがあって出演するなんてこともありますね。ありがたいことに今はプロデューサーから声をかけていただいていて、週に1回程度は舞台に出ています。
 ■昨夜見せていただいたステージも、立ち見まで出ていて観客は100人を越えていて大変な盛況でしたが、いつもあんなに入っているんですか?それに、あれだけのショーを見せていただいて15ドルの入場料というのも、安くてびっくりしました。
 N:アメリカではそれくらいの入場料が平均的みたいですね。でもお客さんは毎回、あのぐらいは入りますね。ただ、衣装や小道具なども全部自費で作るわけですから、その労力とギャラを天秤にかけるとなかなか割に合わないですね(笑)。だからパフォーマーたちも、バーレスクを大好きでやっている人たちばっかり。だから舞台裏でも、同じパフォーマー仲間はみんな優しくてあったかいですよ。ショーガール同士の熾烈な戦いなんて全くないし(笑)。助け合ってますね。そして観客の拍手や歓声でお客さんが喜んでいるのがわかると、すごく乗ってくるしうれしくなりますね。
 ■ではバーレスクのパフォーマーとしてだけで生活するのは大変なんですか?
 N:そうですね(笑)。ただ私の場合、元々バーレスクを「生業(なりわい)」としたくないという気持ちが強いんです。生業じゃないからこそ、一生やっていたいという気持ちなんですね。今は、フリーランスで翻訳業をしたり、映画やドラマの日本語字幕の最終チェックをするような仕事をしています。これは将来の夢の1つなんですが、日本や日本人にもバーレスクの魅力を正しく伝えて広めていきたいと思っているんです。もちろん万人ウケするようなものではないと思ってます。アダルトな世界ですから。しかし私がこんなに虜になっているんだから、その魅力に惹かれる人たちもきっといるとおもってるんですね。だからバーレスクをテーマにした本やドキュメンタリーや映画などを、日本に紹介するような仕事ももっと出来たらいいなと思っているんですね。
 ■ところで初めてステージに立った日のことを覚えてますか?
 N:去年の3月にデビューしました。最初は緊張で、バックステージをうろうろしてました(笑)。練習?はい、ずいぶんしますね。それでもステージでトラブルが起きることもあります。衣装がどこかにひっかかって脱げなくなるトラブルをどう回避するか、カバーするかはパフォーマーだれもが抱える課題ですよね。衣装は基本的に全部、自分で作ります。バーレスクは、じらせながらだんだん脱いでいくアートといわれてますから、上手に脱げないとだめなんですよ。既成服や小物だけではそうはいきません。乳首に張っている衣装?あれは「ペイスティ」と呼ぶんですが、あれも手作りです。人によってサイズも違うし。あれは特種メイク用の糊(グルー)か両面テープで貼ってます。あれは絶対に剥がれ落ちるようなことがあってはいけないんです。バーレスクはあくまで「ノー・ヌーディティー」。これは絶対条件です。お酒を出す店でヌードになったとなると店も営業停止になってしまいます。ぎりぎりまでは見せるけどそこからは見せない、その中でエレガントでセクシーでグラマラスなダンスやパフォーマンスをするのがバーレスクです。
 ■衣装だけではなくてステージのダンスやパフォーマンスも自分で考えるですよね?
 今レパートリーは10曲ぐらいでしょうか。マイケルジャクソンのトリビュートやブリットニーなんかもあるんですよ。音楽を選んでネタを考えていきます。ポップソングばかりです。パーソナルコネクションを持てる曲じゃないと、どうもネタは思い浮かばないんですよ。思い入れのある曲だとイメージがわきやすいんですよね。

 ■パフォーマンスでやってはいけないこととかあるんですか?
 火や水を使う時には事前にプロデューサーと確認が必要とか…そんなもの かな。たまに問題となるのは盗作。それと白人パフォーマーが伝統的な人種ネタをやる時はセンシティブかも。逆に私みたいなマイノリティーが他の人種ネタをやっても差別とは言われないんですけどね(笑)。
 ■プライベートは何をしてるんですか
 ショーの準備と練習。あとなるべく他の方のショーを見に行くようにしてます。勉強になりますから。
 ■将来、女優さんになりたいなどといったようなことは?
 まったくないんです(笑)。私はバーレスクがやりたいだけで、音楽がなければなんのパフォーマンスも出来る気がしないし。
 ■さいごに、ニキータさんのバーレスクにおけるテーマってありますか?
 ばかばかしいことを堂々とやるって勇気もいるし、そんな強さにクリエイティビティーを加えて、あとは全力でやる−それを見た人が「すっごくくだらないけど、勇気をもらっちゃった」と思えるようなパフォーマンスが出来たらいいな、って思っているんですけどね。
NIKITA BITCH PROJECT
フェイスブック・アドレス:
http://www.facebook.com/Nikita.B.Project
ウェブサイト: http://whoisnikita.com/

近々のバーレスクショー情報
Peepshow Menagerie's BURLESQUELAND V
■日程: 3/15 (Fri), 3/16 (Sat) 
■開場: 9 pm
■会場: Fais Do Do
5253 West Adams Blvd, Los Angeles, CA 90016
■入場料: $15
■URL:
http://www.facebook.com/burlesquepeepshow
http://www.peepshowmenagerie.com/
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