生粋・イタリアの味
オステリアとはイタリア語で食堂や酒場を意味する。つまりアンジェリーニ食堂というわけだ。名前の通り、気さくな雰囲気の店内はイタリア語訛りの英語や、時にはオーバージェスチャーなイタリア語が飛び交う。となりの客も「ここのラザニアは食べといたほうがいいわよ」と声をかけてきた。
シェフのジャンピエロ・チェパリア氏は生粋のイタリア人。まだ若いが14年のキャリアで、イタリア各地の伝統料理を網羅する。オリーブオイルとガーリックで蒸し煮にしたアーティチョークの前菜は逸品。シンプルながら食感と香りが際立っている。街1番というラザニアも忘れてはいけない。ハーブを練りこんだパスタとミートソースで田舎料理を思わせるやさしい味わい。さっと揚げ、塩を利かせたバジルのチップスが病みつきになる。生ハムとアルグラのピザもおすすめ。オリーブオイルをたっぷりかけて頬張ろう。エイのサラダはバルサミコ酢でさっぱりいただける。「食材ひとつ、ひとつのクオリティーが自慢。だから、シンプルに料理しただけで、おいしくなるんだ」とチェパリア氏。温かくて心地いい料理は師匠であるアンジェリーニ氏にも共通している。
「実はちょっとイタリアが恋しいんだ。イタリアではストレスなんてないんだよ」。とは言うものの、新天地で腕を振るうことに意気軒昂なチェパリア氏であった。
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