法律では“エステイト・プラニング(遺産/資産承継)”として知られていますが、的確なエステイト・プラニングによって遺産税の課税額を減らし、時間と出費のかかる遺言検認を避ける事ができます。
06―08年の間は、アメリカ市民、グリーンカード保持者および非移民者の200万ドルまでの遺産に対する連邦遺産税は非課税です(200万ドル以上には最高46-45%が課税されます)。しかしアメリカ市民でない配偶者には“無制限の婚姻控除”が適応されません。これは配偶者が先立った場合、残された配偶者には贈与税および遺産税が一切かからないと言うものです。
また最終的な遺産が200万ドル以下であればいつでも非課税対象になる、と勘違いされている方が多いようですが、遺産税に対する控除額は年ごとで著しく変わります。たとえば、01年の控除額は$67万5000ドル、03年は100万ドルでした。09年には350万になり、2010年には廃止されます。翌年の2011年には再び実施されますが、控除額がいくらになるかは分かりません。
平均寿命が延びるこの時代に、最低でも後10年以上は他界はしないと思っている方がほとんどではないでしょうか。今から10年後。インフレの影響で株や不動産は倍に高騰し、現在75万ドルの価値が付いている持ち家は、150万ドルの値打ちになっているかもしれません。連邦税以外には、人が他界した場合、すべての財産は裁判所により検認されなければなりませんが、そのプロセスはとても長い期間を要し、多大なストレスや費用がかかります。的確なエステイト・プラニングをしていればこのような問題を防ぐ事ができます。検認は融資者、債権者を守るだけが目的だと言っても過言ではないでしょう。通常、遺言検認専門の弁護士は、遺産の8−10%を費用として要求します。つまり50万ドルの資産には4、5万ドルの弁護費用がかかることになります。また、検認は成立するまで約18か月かかり、相続人はそれまで何も受け取ることはできません。これには遺産に関しての売却、譲渡、借用も含まれます。
検認を防ぐには遺書だけでは不十分です。取り消し可能なリビングトラスト(生前に作成するもの)を作成する必要があるでしょう。なおトラストに記載されている資産は検認されないので、連邦遺産税も最低課税額になります。有能なエステイトプランナーに任せ、あなたの要望に応えたトラストを作成してもらいましょう。。 |