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2015年07月07日
「許す」ということ
■警官による過度の容疑者への暴行を含め、米国での人種間の溝は明らかに深まっている。そんな中で、サウスカロライナ州チャールストンの教会でヘイトクライムによる事件は起きた。21歳の白人青年ディラン・ルーフ容疑者が銃を乱射し、アフリカ系アメリカ人9人を死亡させたのだ。事件は全米を震撼させたが、私がショックを受けたのは裁判所で行われた保釈審問だ。法廷に立った遺族らがディラン・ルーフ容疑者に対し「許す」と語ったのだ。

■ある遺族は「私は憎悪には負けない。許す」と語り、ほかの遺族は「私があなたを許すことを全ての人に知ってほしい」と語った。「許す」とはどういう意味なのか。こうした事件のアメリカにおける次のステップが許すという選択だったことは、私の想像を遥かに超えていたし、多くのアメリカ国民にとってもそうだったように思う。チャールストンの住民と遺族らは、人間がこうありたいと願う理想の姿を現実にして見せ、人種と暴力について健全な対話につながる可能性のある行動を取ったのだ。

■実際のところ、アメリカは暴力を含めたリベンジを肯定する国だ。国家リーダーの指令のもと、米軍は過激派組織イスラム国をはじめ、過去、世界中で空爆を行ってきた。建前は「正義は下された」「共に正義に向って歩もう」だが、誰のための正義かという論争はいつだって棚上げされ、いつしか政治家や知識層と言われる人々は、時代や世論が要求する「ポリティカル・コレクト」以外を口にしなくなってしまった。

■残念ながら、アメリカの現実を見る限り、チャールストンでの銃乱射事件が、銃規制への議論につながる可能性はほとんどないと思う。ただ黒人差別の象徴となってしまった南軍旗がついに撤去となる流れが作られたのは大きな一歩だと思う。アメリカのアマゾンやグーグルショッピング、オークションサイトのeBayでも販売を中止するとした。これこそアメリカ社会の強みでもある「自浄作用」がポジティブに動いた一例だと思う

■遺族が許すとしたところで、容疑者に死刑の可能性が十分あることは言うまでもない。しかしこの辛い選択にちがいない遺族らの「許し」という理想の姿が、次のヘイトクライムの抑止となれば、これほどすばらしいことはない。

■ところで『許せるか』ということで言えば、酒鬼薔薇聖斗事件の犯人、元少年Aの手記を許してもいいのかという議論が日本で巻き起こっている。日本では元アイドルの覚醒剤事件を含め、出版社がセンセーショナルな犯罪をネタに儲けようというケースがまかり通っている。ちなみにニューヨークにはA SON OF SAM LAW という州法があり、犯罪者が犯罪をネタに印税などの収入を得ようとした場合、被害者が申し立てをすることで収益を取り上げ足り、場合によっては出版停止措置や回収などもできる。憲法で保証されている『表現の自由』とのかねあいは難しいが、こうした法律は必要なのではないかと私は思う。表現の自由については、被害者家族の了承を得た上で、印税全額を賠償にあてるなり、慈善団体などに寄付するなりをすればいいのではないか。

■それにしても『許し』とは、なんと難しいことなのだろうと改めて思っている。


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